面接の案内は来たけれど、候補日は平日の14時。休みを取れるだろうか、勤務先には何と伝えようか。働きながらの転職では、準備より先に日程で立ち止まることがありますよね。
最初から提示日時を無理に引き受けなくても構いません。オンラインで受けられるか、勤務後の枠はあるか、休暇を使える日があるか。自分が対応できる範囲を出し、応募先とすり合わせてみましょう。相手側にも都合があるため、変更が可能とは限りませんが、相談する材料は作れます。
Web面接・勤務後の枠・休暇を組み合わせて考える
面接のたびに予定を一から考えると疲れてしまいます。まずは次の3つについて、自分が使える方法を確かめておきたいところです。
- Web面接:対応可能かを応募先に確認。移動は省けても、静かな場所と準備時間が必要
- 勤務後の枠:企業が対応できる時間と、自分の終業・移動時刻をすり合わせる
- 半休・時間休:勤務先の制度と申請方法を確認し、移動や延長の余裕も含めて確保する
対面指定なら休暇を使い、オンラインなら勤務後にする、と分ける方法があります。使える有給の日数だけでなく、現職の繁忙期や家族の予定も一緒にカレンダーへ入れてみてください。
在職中で調整が必要なことは、候補日と一緒に伝える
「平日日中は難しい」とだけ返すと、相手も次の提案に迷うかもしれません。「在職中のため、火・木は18時以降、金曜は午後であれば調整可能です」のように、事情と代案をセットにしてみましょう。日程の相談が選考へどう影響するかは、一律に保証できません。
それでも、出席できない日時を引き受けるより、早めに相談したほうが調整を進めやすくなります。まだ休暇が確定していないなら、「社内調整のうえ、〇日までに回答します」と返す方法もあります。
面接時間を確保する5つの方法
Web面接への変更が可能かを聞く
「一次面接について、オンラインでの実施は可能でしょうか」と聞いてみてください。対応してもらえるかは企業次第です。昼休みに入れる場合は、接続確認と面接が延びる時間まで確保できるかも確認し、職場の会議室や共有スペースは避けましょう。
平日の夕方以降の枠をお願いする
「18時開始なら間に合うはず」と考えたときは、退勤から移動、受付までを逆算してみてください。退勤が読みにくい日は無理に候補へ入れず、「〇時以降に開始可能」と、確実に到着できる時刻を伝えるとよいでしょう。
半休・時間休の制度を確認する
半休や時間休を使えるなら、面接と前後の移動時間に合わせて休む方法があります。ただし、どの勤務先でも使えるとは限りません。時間単位の年休には労使協定が必要で、年5日分が上限です。制度の条件は厚生労働省の案内で確認し、実際の申請方法は就業規則も見ておきましょう。
面接をまとめる「集中日」をつくる
1日の休暇に面接をまとめれば、休む日数を減らせる場合があります。ただ、移動や面接の延長、振り返りまで詰め込むと、次の会社に遅れるおそれもあります。まず各面接の所要時間を聞き、余裕が取れる件数にとどめてください。
繁忙期を避けて応募時期をずらす
現職の繁忙期と選考ピークが重なると、日程調整は一気に苦しくなります。応募のタイミング自体を調整することも、立派な日程戦略です。転職活動全体のスケジュール設計は転職のベストタイミングと逆算カレンダーを参考にしてください。
日程調整メールの例文
候補日を提示する場合
お世話になっております。〇〇です。
面接日程の候補につきまして、下記の日時でご調整いただくことは可能でしょうか。
・◯月◯日(火)17:30以降
・◯月◯日(木)17:30以降
・◯月◯日(金)終日
現在在職中のため、平日は夕方以降ですと調整がしやすい状況です。ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
提示された日程の変更をお願いする場合
お世話になっております。〇〇です。
ご提示いただきました◯月◯日(水)14時ですが、あいにく業務の都合により調整が難しい状況です。
大変恐縮ですが、同日の17時半以降、もしくは◯日(金)ではいかがでしょうか。
ご調整いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
エージェント経由の場合
エージェント経由なら、「平日は18時以降・Web希望・〇日は午後可」のように条件をまとめ、日程調整をどこまで任せられるか聞いておきましょう。企業から返答が来る前に別の予定が入った場合も、早めに共有すると行き違いを減らせます。相談の準備は転職エージェントとの面談ガイドも参考になります。
勤務先の情報・端末と、転職活動の連絡を分ける
- 会社のPC・メール・Wi-Fiを転職活動に使わない:閲覧履歴やメールは残る前提で考える
- 服装と着替えの場所を考える:普段の通勤服と違う場合は、仕事後にどこで着替えるかを決めておく。服の選び方は転職面接の服装ガイドも確認
- 休みの理由を作り込まない:申請は社内手順に沿い、事実でない通院や役所の用事を作らない
- 公開設定を確認する:勤務先などを閲覧制限の対象にできるかを確認。設定で情報伝達を完全に防げるとは限らない
- 連絡できる時間を伝える:勤務時間外の個人メールを基本に、電話できる時間帯を担当者と決める
休暇の申請では、事実でない理由を作らない
年次有給休暇の使い方は労働者の自由であり、利用目的だけを理由に取得を拒むことはできないと厚生労働省のQ&Aでも示されていますので、転職活動だと説明しにくくても、別の理由を作る必要はありません。勤務先の申請手順に沿って「私用」と伝える方法がありますが、業務調整が必要になる場合もあるため、申請期限も確かめてください。
候補日を送る前に、開始時刻と返答期限をそろえる
候補日には、面接を始められる時刻と、その前後に動かせない予定があるかを添えてみましょう。「18時以降」だけでは、終了が遅い時間でもよいと受け取られるかもしれません。必要なら「18時開始、19時までに終了を希望」と伝えておきます。
休暇を取れるか未確定なら、候補を確定事項として送らず、「〇日までに社内調整して回答します」と区別する方法があります。エージェントが間に入る場合も、企業へ何を伝えてもらったかを確認すると行き違いを減らせるでしょう。
【実録】3ヶ月の在職中転職で、一番きつかったのは面接対策ではなかった
私の場合は、40歳だった2020年に、自動車業界の設計職からキャリアアドバイザーへ転職しました。在職中の約3か月で、応募3社・面接2社という活動です。このとき負担に感じたのは、面接対策だけでなく、日程を現職の仕事に合わせることでした。
面接の時間は、基本的に有給で確保しました。応募を3社に絞っていたので、まとまった休みを何度も取らずに済んだ面もあります。応募を増やせば選択肢は広がりますが、その分だけ調整する予定も増える。私には、使える休暇と仕事の予定を先に見る進め方が合っていたと思います。
予想外だったのは、企業側の都合による突然の日程変更です。有給は前もって申請するものなので、面接日が動くと、取得済みの休みが宙に浮き、別の日の休みを取り直すことになります。職場に転職活動を伏せている場合、この「取り直し」が一番神経を使いました。対策として有効だったのは次の2つです。
- 候補日は複数まとめて提示する。変更になった場合も、代案を考えやすくするため
- エージェント経由の応募では、日程変更の連絡や再調整を担当者に相談する
日程のやり取りを相談できることは、働きながら活動する私には助けになりました。もちろん、自分で応募先と調整できるなら直接応募という方法もあります。どちらなら管理しやすいか、自分の時間に照らして選んでよいと思います。活動の全体像は40代の転職は厳しい?【実体験と公的データで検証】で公開しています。
よくある質問
土日や祝日に面接をしてもらえますか?
対応できる企業もありますが、土日なら可能と決めつけずに確認しましょう。勤務後やWebでも難しい場合は、その事情と土日に空いている時間を伝えて相談してみてください。
面接当日に急な残業を頼まれたらどうすればいいですか?
急な残業が起きやすいなら、あらかじめ休暇を取るなど、仕事と面接の時間を分ける方法を検討できます。当日どうしても間に合わない見込みになったら、分かった時点で応募先やエージェントに連絡してください。無断で遅れることを避け、到着見込みと変更の相談を伝えましょう。
複数社の選考が並行すると日程管理が大変です
面接日だけでなく、候補として伝えた日・回答待ち・回答期限も一つのカレンダーへ入れてみましょう。候補を複数社へ重ねて出している場合は、確定したら他社への連絡も必要です。エージェントを利用中なら、共有する予定の範囲を決めておくと行き違いを減らせます。
日程調整に時間がかかると不採用になりませんか?
何週間先まで待てるかは、企業の採用予定によって異なります。難しい日時しかないなら、まず理由と候補日を返し、選考上の期限を聞いてみてください。すぐ確定できないときも、いつ返答できるかを連絡すれば、相手は予定を検討しやすくなります。
応募を増やす前に、面接に使える時間を確認する
今週と来週の予定を開いて、「Webなら受けられる時間」と「休暇を相談できる日」をメモしてみませんか。使える時間が見えると、応募する社数も考えやすくなります。現職の仕事と生活を保ちながら進められる範囲で、次の一社の日程を組んでいきましょう。
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